1. 死刑台での笑み(1巻5p) 00/09/09
物語早々、ショッパナの登場、そしてアニメでは毎週、くさるほど (失礼) 登場の、このシーン。
はたして、「ONE PIECE」連載開始時から、作者はすでに、これを後々の伏線とするつもりで、考えて描いていたのだろうか?
なんといっても、新人の初連載、人気がなければ速攻打ち切られ、蹴落とされてしまう、世にもキビしいジャンプの世界 (?) にあって、である。もしそうだとすれば、作者はとんでもない自信家だし、また、ものすごいやり手、くわせ者だ。
…ま、これは論じていけば、尾田先生は天才か否か、の論になるわけで、まあそれは、今ここでは置いておくとしよう。
で、ともかく。ゴールド・ロジャーと同様に、死刑台で笑ったルフィ。それに衝撃を受けるスモーカー。100話の直前、第99話の、最大の謎、見せ場である。
だがどうやら、その共通点に瞬時に気づいたのはスモーカーのみ、たとえルフィが笑ったのを確認していたとしても、それをゴールド・ロジャーと結び付けて解釈した者など、海兵たちのなかにはほとんどいなかっただろう。
そして、状況はさらに追い打ちをかけるように、突然の、雨、風、そしてドラゴンの登場と次々変転し、「まるで"天"があの男を生かそうとしてるよう」な事態になる。
…次の第100話を、大々的に幕開けするための、この上ない舞台装置がととのった、というわけで。
2. 第100話「伝説は始まった」(12巻7p) 00/09/09
「なんかかっこいいでしょ」との理由 (15巻「SBS」70p) だけで、ぴったり100話に設定された、「伏線」てんこもりインパクトどっかん!!
(不明) な、回。
この回は、いきなりのナゾの人物 (ドラゴン) の登場と、そして海賊王・ゴールド・ロジャーによる、なんとも思わせぶりなモノローグで始まる。
これらは止めることのできないものだ
"受け継がれる意志" "人の夢" "時代のうねり"
---人が『自由』の答えを求める限り それらは決して---止まらない
ゴールド・ロジャーが海賊王となって手に入れたものは、「富・名声・力」とある。さらに続けて、この3つをあわせて「この世のすべて」と統括されてしまっているわけなのだが…
しかし、彼は結果として、海軍に捕まって処刑されてしまったのであり、唯一「自由」だけは、手に入れることができなかった、ということになる。
そしてこの伏線は…次へ続く。
3. 「なァ… ロジャーよ…」(12巻131p) 00/09/09
「あいつらは…我々の待ち望んだ海賊達だろうか… 何とも不思議な空気を持つ男だ。 なァ… ロジャーよ…」
…と、この発言者はクロッカスさん。この「ロジャー」は、当然、ゴールド・ロジャーでなくて何なんだ、というわけで、ここではそれを前提として話を進める。
クロッカスさんが、どういう経緯でロジャーと関わり、「なァ…」と、タメ言葉で話しかけられるくらいの立場にあったのか、はわからない。
もっとも考えられそうなのは、「数年の船医の経験」が、そのままゴールド・ロジャーと同行していた期間、とする見方であろう。
それはともかくとして、クロッカスさんの口ぶりからすると、「我々の待ち望んだ」という「我々」のなかには、当然ゴールド・ロジャーも含まれている、ということになる。
「この世のすべてを手に入れた」はずの男が、いったい何を「待ち望んで」いたのか。
また、「『自由』の答えを求める限り」とあったが、その「答え」を彼自身は、処刑され命を断たれるまでに、求めることができていたのだろうか?
ロジャーは最期に、「この世のすべてをそこに置いてきた」と言って、死んだ。だが彼自身も、結局、「すべて」など、見つけられてはいなかったのではないか…?
「ひとつなぎの大秘宝」と称されている「ONE PIECE」というものも、こうなるといったい、何だったのだろう…
…と、これではまったく、らちがあかない… どなたか、何か、うまい解釈および異説をください。
4. ゴール・D・ロジャー…? 00/10/07
第154話…99、100話に勝るとも劣らず、またまた彼についての大量の謎が、大放出された回である。
ゴールド・ロジャーの名を知らない方がおかしい世の中で、しかし彼の真の名が実は「ゴールド」ではなかった、というのだ!! (…こうなると、上の英訳も「Gold」から「Goal
D」とでも変えるべきなのかもしれないが、まあ一般ではすでに「ゴールド」が定着しているらしいので、ここもあえて、変更はしない)
で、彼とルフィの関係の考察については、「ルフィの謎」のほうに書いたので、ここでは重複を避けるべく省略する。こちらで問題にするのは、彼が処刑されたのが、まだほんの22年前であるにもかかわらず、なぜ、もうこの名が、人々の記憶から忘れられてしまっているのか…? という点である。
最終的に「海軍に捕らえられた」彼であるから、ロジャーが海賊時代、王下七武海のように、政府に取り入ってその手配から逃れていた、ということは、まず考えにくい。
とすれば当然、彼の手配書も、かなりの賞金額を計上して、世に広く出回っていたのだろう。
では、その紙面に彼の名は、どのように書かれていたのだろうか? 国家の要職を務めていたドルトンをはじめ、くれは以外に知る者がいなかったのだから、これはおそらく、そこに「D」の記述はなく、その時点ですでに「Gold」とされてしまっていた、ということではないだろうか?
100年前の、ドリーとブロギーの手配書すら、まだ現存し、その首にかかった懸賞金も生きている(14巻21p) のである。22年前の手配書くらいなら、まだ当然、海軍本部の資料室とか、あるいはどこか一般人の家にでも、眠っている可能性は充分にある。
なんせ、新聞の折り込みチラシ同然に配布されている(11巻108p) シロモノである。新聞さえ取っていれば、誰でも手にできるというわけで、今や伝説にまでなっている海賊王の手配書を、記念に取っておいている人だって、当然いるだろう(私なら、たぶんそうする)
…にもかかわらず、世間一般の人々は、ゴール・D・ロジャーを知らない。いや、あの「死刑台の笑み」からゴールド・ロジャーを連想したスモーカーですら、ゴールドはそのまま「Gold」と解釈しているにちがいなく、ルフィに「D」が付いていることにも、さして何も感づいていないようである。
そうなると…くれはの、139年という人生からして、ひよっとすると、22年前の「ゴールド・ロジャー」とは別に、それよりはるか昔に、「ゴール・D・ロジャー」なる人物がいたのではないか? …との、まったく異なる仮説も、立てられるのではないだろうか。
また、くれはは決して、「ゴール・D・ロジャー」を「海賊」とは断言していない。「Dの意志」なるものを伝える、まったく別種の人間だったのかもしれず…ま、これ以上はいくら考えても、どうにもならないね、うん♪