Monkey・D・Luffy

1. ミドルネームの「D」 00/09/07
 ルフィに関して、最大の謎、伏線といえば、やはりこれだ。

 この「D」は、そもそも「ONE PIECE」の元作品である、「WANTED!」収録の「Romance Dawn」時代から、すでにある。
 そして 8巻168p「SBS」にて、尾田先生は読者の質問に対し…

「この質問はヒジョ〜に多いんですが……多いんですが、しかし、答えるわけにはいきません。"まだ" 答えるわけには…今はただ何も考えず、"D" と読んでいてください」

 と、わざわざ重々に、しかも"まだ" を強調して注釈をつけられているあたり、これはもう、かなり壮大、かつ用意周到に仕込まれた、物語最大の伏線であるといっても、間違いはないだろう。

 一応、現在考えられている仮説としては、以下のようなものがあるような…

●ドラゴンが、ルフィと血縁関係 (よーするに、父親?) にあり、つまりその「Dragon」の「D」である。

●ドラゴンではないにせよ、やはりそーゆー系統の大物人物 (ゴールド・ロジャー、あるいはシャンクス…??) と何かしら関連があって、その何かしらの因縁で「D」が付いている。

●「どんぶり」

●「大仏」

□■補足的考察■□・・・・ 00/10/07
 …と、勝手に書いてきた「D」の謎。物語最大の伏線であるだけに、これが明かされるのはおそらく物語の最後の最後だろう、と思われていたのだが、意外や意外、第154話、Dr.くれはの口から、その断片が語られた。

 ま、それでもまだ全貌解明というにはほど遠いものだが、とにかく、くれはが明かした「D」の新事実とは…

●海賊王ゴールド・ロジャーは、もともとは「ゴール・D・ロジャー」だった?

●その「D」には、何らかの(何者かの?) 意志が込められており、あのくれはでさえ、それによってルフィを「大変な奴」と認識せざるを得なかった。


 …ゴールド・ロジャーに、ルフィと同じ「D」が付いていたらしいという事実により、一時期、よく噂に挙げられながら、ルフィの年令とロジャーの死亡年との矛盾で捨てられていた、彼ら2人の血縁関係説が、ここで再び浮上してきたようである。

 ただ、ルフィが現在17才で、ロジャーが22年前に処刑されたという事実は、今さら動きようがない。となればこれは、「間にもう一人、誰かが入っている」との仮説を立てるしか、両者を結びつける手段はない。

 つまり、ロジャーとルフィを、「父と子」ではなく、「祖父と孫」とする見方である。

 22年前、海軍に捕まり処刑された時、ロジャーは少なくとも3、40代、あわよくば50代くらいではなかっただろうか。そして、彼の息子または娘が、その5年後に子供を授かり、「D」のミドルネームを継がせた…と。

 では、そのルフィの「親世代」候補は? …だが、するとまた、やはり上で挙げたような人物が浮かんでくる。すなわち、ドラゴン、あるいはシャンクス…である。

 ドラゴンが、現在何歳なのかは不明だが、おそらくはシャンクスと同年代か、やや上か、というあたりだろう。そしてシャンクスは37歳、ルフィとは20歳ちがいであり、これまた充分に、父親となれんこともない年の差である。

 ただ、私は、「シャンクス父親説」には、やや違和感を感じている。というのは、1巻54p、
「あいつは大きくなるぜ」とのベン・ベックマンの発言に対し、
「ああ、なんせおれのガキの頃にそっくりだ」と、即座に返している点だ。

 …逆に、これこそが彼らの血縁関係を裏付けるものではないか、と思われる方もいるかもしれない。だが…

 もし本当に、シャンクスがルフィの父親で、その事実をルフィにも告げず、帽子だけを残して去ろうとしていたのだとすれば、その彼があの場で、こうもすんなり「自分とそっくり」などと口にするとは、私にはどーしても、思えないのである。

 まあ、シャンクス自身もその事実を知らなかったということなら、また話は別だが…(このあたりは追究しだすと、シャンクスの女関係云々の問題になるので、ここらでやめておく)

 で、こう考えていくうちにふっと思いついたのは、ひょっとするとマキノさんも、その「親世代候補」に入れられるんじゃないか…? ということだった (何も、ゴールド・ロジャーの子を男だと限定する必要はないわけで…)

 もしそうなら、「ウソップの謎」で述べていた、SBSのタイトルカット不在の理由も、説明がつけられるというものである。だが、まあこれもかなり突飛な説なので、これ以上の詮索はやめておく。

 あと、もうひとつ補足。以上は、「D」が、あくまでも血縁関係によって受け継がれていく、との前提で話をすすめたものだが、もしかすると、血のつながりなどに関係なく、「Dの意志」(…これ自体、何なのか不明だが) に見込まれた人間に任意に授けられる、という可能性も、ありえることだろう。

 ところでくれはは、その「Dの意志」に対し、「生きてたのか」と言っている。これが、ある特定の人物の生死を指しているのか、「意志」というものに対しての抽象的な意味なのかは、やはりまだまだ、わからない。


2. 出生の謎 00/11/15
 「夢か… 運命か…」に始まり、謎が謎を呼んでいたルフィの出生の秘密。しかし、このたびのエースの登場で、少しでも解明されるどころか、さらに輪をかけて複雑な様相になってきたようである。

 これまで、まったく肉親らしい影すら見えてこなかったルフィに、突如降ってわいたかのように現れた兄の存在。しかしそれでも私は、彼らが本当に「兄弟」であるのか、まだまだ信じきることができずにいる。

 単に疑り深いだけというだけではなく(…その通り、か?)、現段階では、確信よりも疑問を感じるの比重のほうが多すぎるのである。

 ルフィの両親や家族は、シャンクスが村に来ていた10年前、ルフィの7才当時から、すでにフーシャ村にはいなかったのではないか。というのは、ルフィがヒグマたち山賊一味に襲われた時、マキノが村長にしか、それを知らせ行っていない、というあたりから推測されるのだが。

 もし、父や母、はたまた兄が村に一緒にいたのだとしたら、真っ先に、親近者のもとへその危機を知らせに行くのが普通ではないだろうか。まあ、村の責任者である村長への報告を第一に優先させたのだとしても、その足で、すぐに親兄弟のもとへも駆け付けただろう…家族が村にいたのだとすれば。

 しかし、マキノは村長に声をかけただけで、そのまま一緒に現場に戻ってしまっている。ルフィと村長が血縁でないことは、ルフィが彼を「村長…」と呼んでいるあたりからも確かであろう。

 まーしかし、ルフィはマキノ、村長をはじめ、村人全員からの愛情を受けて育ってきたため、自分に本当の両親がいないことに対してさして不都合も感じていないし、悲観もしていないのだが(…このあたりはおそらく、ナミやサンジも同じであろう)

 しかし、両者に共通して存在する「D」は、またまたここでも、どこか不気味な存在とまで化して立ちはだかっているようである…


3. ルフィの「仲間」意識 02/01/24
 「アラバスタを出る頃に、もうひとり仲間が増えてます」という例の作者の挑戦的発言に発した「次の仲間論争」は…そろそろ終盤に差しかかってきたとは思えるものの、まだいっこうに、明確な回答は出て来ない。
 ま、おかげで当分、日々の討論も尽きることはなさそうなのだが…

 で、ここではとりあえず、新たな仲間論争は置いておいて、これまでにルフィが出会ってきたキャラたちのうち、
●ルフィが「冒険の仲間」として自分に「同行」することを強く望んだキャラ
●同行しないまでも、別れても「仲間」「友達」だと認めたキャラ
●自分たちとは相容れない、「敵」だと認識したキャラ

 …の、それぞれの境界や共通点を探っていこうと思うのである。

 ちなみにこれは、本館「Piracy!」内の小説第一作にて語られていた、すばり以下の一文そのままである。
「…基本的には単純なルフィの、彼なりに持っているらしい人間関係の境目だ。ようするに仲間にする好きと、仲間にしない好きだ」(by 柳沢みゆき「世はなべてこともなし」より)


1:冒険に同行する「仲間」
 旅立ち直後、グランドライン突入前のルフィは、さすがにそこが「海賊の墓場」とまで呼ばれる危険な海であるという認識や、ひとりだけで乗り込むのはいくらなんでも無理、自分に欠けている技能を補ってくれる「仲間」の必要性は意識していたらしく、

「まずは仲間集めだ。10人はほしいなァ!!」(1巻56p)
 と、グランドライン突入の前に、まず「仲間」集めが必須であることを言明している。

 これにはおそらく、彼が理想と崇める唯一の海賊、シャンクス率いる赤髪海賊団が、幹部以下多くの仲間たちと和気あいあいと冒険を楽しむ一味だったことが、大いに影響していることは間違いない。

 そして、シャンクスとの別れぎわ、ルフィは
「おれはいつか、この一味にも負けない仲間を集めて!! 世界一の財宝見つけて!!! 海賊王になってやる!!!」(1巻49p)
 と豪語する。「仲間を集める」ことは、「ワンピースを手に入れる」「海賊王になる」と同等に並べられた、シャンクスと交わした「約束」だったのである。


 そして、その言葉どおり、グランドラインまでの旅路においては、実に効率よく「目的」に応じて、海賊船に欠かせない能力を持つ人物を順々にゲットしてゆく。

「ワンピースを目指すってことは、偉大なる航路に入るってことですよね? あそこは海賊の墓場とも呼ばれる場所で…」「うん、だから強い仲間がいるんだ」(1巻81p) → ゾロ

「航海もできねェなんて、海賊が聞いて呆れるぜ! 早ェとこ航海士を仲間に入れるべきだな」(1巻191p) → ナミ

「ここから少し南へ行けば村があるわ、ひとまずそこへ! しっかりした船が手に入ればベストなんだけど」(3巻119p) → ウソップ、ゴーイングメリー号

「船上の限られた食材で長旅の栄養配分を考えられる、海のコック」「よくよく考えれば、必要な能力ってわけだ」「よし決まりだ、海のコックを探そう!!」(5巻146p) → サンジ

 …とりあえずここまでで、ルフィが「仲間」を、ここまでどのような基準で選んできたのか…と考えると、やはり基本は「自分が気に入った、好きな人間」ということだろう。

 むろんこの「好き」は、よくある同人サイトでの恋愛感情・カップリングがどーこーというものではなく、これから一緒に冒険していく「仲間」として、自分と気があう・ずっと付き合っていける奴かどうか? というものだ。

 ただし、気に入れば誰にでも声をかけ、本人の意向を無視して強引に仲間に引き入れる、ということはない。ナミより以前に「航海士」としての技量を持っていたキャラとしてコビーがいたが、彼にはしっかり「海軍に入って、海軍将校になる」という、自分とは方向性の異なる夢があったため、あくまでそちらのほうを尊重し、全面的に後押ししてやっている(ガイモンさんあたりも同様)

 また、同行することになったキャラにしても、「本人が望んでついてきてくれること」がまず第一条件のようで、仲間に引き込む前に、必ず「おれの仲間に…なるよな?」と問いただすかのような「カマかけ」を行ない、それぞれに「ルフィ海賊団加入・ルフィを船長と認める意志」を引き出すことに成功している(詳細は下の一覧表参照)

 特にサンジの場合は、ゼフやバラティエのコックから、逆に「連れてってやってくれ」との御墨付きをいただいたにもかかわらず、

「あいつはここでコックを続けたいって言ってるんだ。おっさんたちに言われても、おれは連れてけねェよ」(8巻107p)
 とあしらい、本人の口から明確に「同行の意志」を引き出すまで待つという、ルフィらしからぬ忍耐強さを見せている(チョッパーの時は、この配慮に欠けているが、これは「勧誘」の意図・目的が根本的に違ったためと思われる。くわしくは後述)

 ただこれは、ひょっとするとサンジというキャラの性格を、ルフィなりになんとなく見抜いていたからかもしれない。ゼフに対し、いまだあれだけの罪悪感を引きずっていた、自分とは正反対の「後ろを向きがちな性格」のことだから、今の状態のまま強引に連れていったのでは、結局ダメだ、と判断していたのではあるまいか。

 旅立ちの際、あらためて「挨拶はいいのか?」と確認したのも、本人にもう一度、キッチリ清算をつけさせたかったためだと思われる(これがナミの旅立ちに際しては、「あいつの別れ方ぐらいあいつが決めりゃいいじゃん」だから…確かに、キッチリ相手の性格や成熟度をわかってますよ、船長!!)

 …で、ともかく、ここまで揃った時点で、ルフィの感覚では、これでもうグランドラインへ乗り込む準備は万端、ということになったらしい。ココヤシ村にて、ゾロの大ケガを治療中のドクターから

「お前らの船にゃ船医もおらんのか?」
「医者かー、それもいいなー…でも音楽家が先だよな」(11巻81p)

 と、さりげなく「船医」の必要性を指摘されたものの、ルフィにとっては「医者」よりもなぜか「音楽家」の必要度のほうが上であり、事実、この直後には東の海での仲間探しをあっさり切り上げて、早々にグランドラインに乗り込んでしまっているのだ。

 当初「10人はほしい」といっていた仲間探しを、なぜ4人で切り上げたのか。アーロン一味を粉砕して3000万ベリーの賞金がかかってしまい、東の海でのんびりしているわけにはいかない…とナミが指摘している点もあるだろうが、もうひとつ、バラティエ旅立ち後の船上で ルフィが語っている、ゼフから教えてもらった「グランドラインを楽園と呼ぶ奴もいる」という情報も、多少関係しているようである。

「仲間集めなら偉大なる航路でもできるさ! なんたって『楽園』だもんなー」(8巻127p)

■冒険に同行する「仲間」として勧誘したキャラ
キャラ名・登場&加入話 ルフィの「勧誘」の理由・目的 本人の口からの「仲間」意志表明
ロロノア・ゾロ
第3話「海賊狩りのゾロ登場」
第6話「1人目」
アルビダから「賞金稼ぎロロノア・ゾロ」の悪名を聞き(1巻76p)、強い仲間が必要→いい奴だったら仲間にしよう(81p)と思いつつ海軍基地へ。モーガンの支配の実態と、ゾロの真の人柄を知り、勧誘を決意(103p)。 「ナイス、ゾロ」「お安い御用だ、船長」(1巻166,167p)
ナミ
第8話「ナミ登場」
第94話「2人目」
ゾロと漂流中「航海士」の必要性を確認(1巻192p)、その後、バギー一味陣地内で偶然に出会ったナミが「航海術」を持っていることを知らされた(2巻17p)。 「ナミ!!! お前はおれの仲間だ!!!」「…うん!!!!」(11巻71p〜)
ウソップ
第23話「キャプテン・ウソップ登場」
第41話「海へ」
「船が必要」という目的で上陸した村でウソップに会い、海賊の誇り・ヤソップの息子という事実(3巻152p〜)、「カヤ暗殺計画」(175p)を知らされ、その戦闘に加勢。その後、旅立ちを決意した彼をそのまま仲間に。 「おれ達もう仲間だろ」「キャ… キャプテンはおれだろうな!!」(5巻121p〜)
サンジ
第43話「サンジ登場」
第68話「4人目」
ヨサクの病気により「海のコック」の必要性を全員一致で確認(5巻145p〜)、ジョニーの提案で向かった海上レストランにて、ギンにメシをやるサンジを目撃、「いいコック」と判断した(189p)。 「おれもいくよ。連れてけ…(略)…お前の船のコック、おれが引き受ける」(8巻111p〜)
トニートニー・チョッパー
第139話「トニートニー・チョッパー登場」
第152話「満月」
扉を閉めるとスノウバードの巣が落ちることを怒るチョッパーに対し「いい奴」「(変身が)面白い」と認識(16巻82p)、またその後の戦闘でランブルボールの効力を目撃、「七段変型面白トナカイ」への執着を深めた(17巻76p)。 「うるせェ!!! いこう!!!」「お゛お゛!!!」(17巻144p〜)
※「○人目」が出てきていないウソップ、チョッパーについては、右欄の
「同行の意志を示した回」の話を、仮に「加入話」に位置付けている。

 …さて、ではグランドライン突入以降に、正式に「仲間」に加わってきたキャラは、現時点では唯一「船医」チョッパーである。

 彼の場合、これが東の海での「仲間探し」と違うところは、「強い仲間」「航海士」「コック」といった、ポジションの必要性がはじめにあって、それにふさわしい人間を意図的に求めていたわけではなく、むしろ「音楽家」の理念?にも通ずる「海賊は楽しく、明るく、面白く!!」というルフィの「信念」によるところが大きい。

 「船医」というポジションにたまたまチョッパーがおさまってきたのは、ルフィにとっては予定外の副産物でしかないものであり、彼がチョッパーに求めたものはただひとつ、ヒトヒトの実およびランブルボールによる「七段変型」であった。

 というわけで、先に挙げていた「本人の意志を尊重する」配慮を失念していた原因は、この時の彼が「仲間を探そう」と意識して勧誘していたわけではなく、「七段変型と聞いて、嬉しさの限界を越えちまった」、その独善的な暴走の結果であったから、といえる。

 …まあ、他にもサンジの場合と同様、コイツは、自分の感情を上手く外へ言い表せない奴だろうから…といった、チョッパーの性格を見抜いていた部分もあったかもしれないが。

 ところで、チョッパーと並んで、まだ「○人目」が出てきていないキャラとしてよく取りただされるウソップも、よくよく考えれば、ルフィが事前に「こういうポジションの仲間がほしい」との必要性を感じていなかった点が、チョッパーと共通している。

 彼の「狙撃手」という役職?も、乗り込んできた後で、大砲の射撃の上手さを知ってはじめて任命されたものであり(チョッパーの「船医」も同様)、ルフィ一行がウソップの村を訪れたのは、そもそも「仲間探し」ではなく「船」を手に入れるためだった。

 そして、「ドラム島」を訪れたのも、第一の目的は「ナミの病気を診てもらうため」であり、医者さえすぐに見つかっていれば、国の内情などにはまったく干渉せず、さっさとアラバスタへ去っていただろう。

 ルフィが、ウソップ・チョッパーを、なりゆきのなかでそのまま「仲間」と認めるようになったきっかけは、対「クロネコ海賊団」、対「ワポル一味」の共同戦線に加勢した影響が大きい。前者は、ウソップの心意気に感銘したことと、クラハドール(クロ)への嫌悪感、後者は以前に自分の船を襲ってきたワポル一味への嫌悪感が、ルフィにとっては彼らと戦う最大の理由になっている。

 結局、ここでも根本にあるのは、「自分と気のあう奴か、気に食わない奴か」というルフィの好悪の念であるといってよい。ただ、これで「○人目」が付くか付かないかの法則に答えが出たのかどうかは…よくわからない。


2:旅先で別れた「仲間」
 ルフィの言う「仲間」とは、何も上記の「現在同行しているキャラ」だけではなく、行く先々で、一時的に意気投合していた人たちも含まれる。

 下の一覧表に挙げたようなメンバーが、これまでに印象に残っている「別れてきた仲間」キャラである。特に、「○○のおっさん」とのアダ名をもらっている人物は、ルフィからかなりの信頼と親しみを寄せられているキャラだと解釈できよう。

■自分にとって「仲間」だと親しみをこめて認識しているキャラ
キャラ名・初登場時 ルフィ流「呼び名」 ルフィたちへの「別れ」の言葉
コビー 1巻63p 「ありがとうございました!!! この御恩は一生忘れません!!!」(1巻186p)
シュシュ 2巻78p 「ワン!!! ワン!!!」(3巻76p)
ブードル 2巻82p 町長のおっさん 「すまん!!! 恩にきる!!!」(3巻84p)
ガイモン 3巻96p たわしのおっさん 「お前には必ずいい仲間が集まる!! ワンピースはお前が見つけて、世界を買っちまえ!!」(3巻115p)
ジョニー 5巻135p 「あっしらはまた本業の賞金稼ぎに戻りやす…」(11巻95p)
ヨサク 5巻141p
ゼフ 5巻161p おっさん 「…バカ野郎どもが…!! 男は黙って別れるモンだぜ」(3巻115p)
ゲンゾウ 8巻183p おっさん 「小僧!! 約束を忘れるな!!!」(11巻90p)
ラブーン 12巻56p クジラ 「ブオオオオオオオ!!!!」(12巻131p)
クロッカス 12巻73p 花のおっさん 「あいつらは…我々の待ち望んだ…(略)…なァ…ロジャーよ」(12巻131p)
ビビ 12巻79p 「いつかまた会えたら!!! もう一度仲間と呼んでくれますか!!!?」(23巻 224p)
カルー 13巻11p
イガラム 13巻150p ちくわのおっさん
ブロギー 13巻142p 丸いおっさん 「さァ、行けェ!!!」(15巻59p)
ドリー 13巻151p 巨人のおっさん
ドルトン 15巻122p ドングリのおっさん 「どんな理由で海賊達と…(略)…立派になられたものだ…!!」(17巻173p)
Dr.くれは 15巻164p 医者のばあさん 「行っといで。バカ息子…」(17巻164,165p)
コブラ 17巻197p おっさん
トト 18巻151p カラカラのおっさん 「ルフィ君、これを持って行きなさい…」(18巻202p)

 …なお、ゼフ、ゲンゾウ、あとコブラなど、自分の仲間の「父親」「保護者」的立場の年長者に対しては「おっさん」のみで、例のルフィ流「○○の…」は付いていない。

 これは、ルフィの彼なりの配慮?なのか、彼の意識のなかでは「サンジ(の故郷)のおっさん」「ナミ(の故郷)のおっさん」といったように区別して認識しているため、外見上からのネーミングは必要なかった、ということなのだろうか。


3:「敵」と認識したキャラ
 どんな状況でも図太い神経(単にニブイのか?)で自分流に受け流してしまうルフィは、ナミのように「外見」だけで「あれは、敵顔…!!」などと認識することはあまりない。バギー海賊団の一味・猛獣使いのモージに対しても、はじめはただ「面白い奴」と思っていたのみである。

 ルフィがモージをはっきり「敵」と認識したのは、シュシュのペットフード店が壊されたのを目撃したことによる。ワポル一味に関しても、船を食われるまではそれほどの敵意も抱いていなかったわけで、外見はどうあれ、「自分や仲間に、実際に何らかの危害をおよぼしてくれた奴か?」というのが、「仲間」と「敵」を分ける線のようである。

 で、いったん「敵」と認識したキャラに名付けるアダ名は、「邪魔口(ワポル)」「バカバナナ(バナナワニ)」など、それなりに非難や中傷が混じったものとなる。
 ま、いっぽうで「3(Mr.3)」「ワニ(クロコダイル)」といった、単純すぎるネーミングもないではないが。


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