1. 出生の謎 00/09/07
名前も何も出てきていないが、ベルメールさんが海兵として戦っていた、「海賊に襲われ、滅びた街」が、彼女の本当の生まれ故郷であることは、おそらく間違いない。
もちろん、ナミ本人はまったく知らないところだろうが、あの時点でナミを「よその子」と、しっかり認識していたノジコならば、多少は平穏だった頃の街にについての記憶はあるのかもしれない。
さて、しかしベルメールさんは、ナミには「橋の下で拾った」とだけ言い、その事実に関しては一切隠しとおしていたようである (ナミは、ゲンゾウの口から、初めて事実の断片を聞かされた)
もちろん、この家族にとっては、これがいちばん良かったのだろうし、最後までそのままの状態で終わってしまった、というわけだ。
それにナミは今、自分の生まれ故郷などよりももっと素晴らしい、本当の居場所を見つけたのだから、わざわざそんな「滅びた街」を詮索しようとの必要性も、意欲も感じていない。いや、そんなものに思いをはせるだけの余裕さえないまま、今日まで来てしまっている、というのが正確なところかもしれないが。
もっとも、ナミがもうすこし大人になって、あるいは世界地図を描き進める途中「かつて海賊に滅ぼされた街」を見出し、「そういえば、私の生まれた街は…」と、ふっと思い立つ日が、いつか来るのかもしれないが。
…ま、今までに判明している事実から勝手に推測していくならば、そこからココヤシ村のある島へ、脱出用の小舟でかろうじて渡って来られたのだから、東の海の、比較的ココヤシ村に近い場所にあった街…ということになりそうである。
2. 「好きなものはお金とみかん!!」(2巻20p) 第95話「まわれ風車」(11巻85p) 00/09/07
ナミに関連しての伏線で、これぞ名人芸、のごとく見事かつ素晴らしかったのは…やはり、これでしょうね。どちらも、すでに謎は明かされているものですが、これだけは切り捨てられませんです。
バギー編、ナミ初登場時から、すでに用意されていたこの台詞…もちろん、この時点からこれが伏線だったと気づいた人など、皆無に等しいだろうが。
後になってから、ああそうだったのか、と、はっと気づく、なんとも心にくい、さりげない伏線。
そして、これまででもっとも壮絶な戦いとなったアーロン編を、なんともいい後味で締めくくってくれた回 (この傾向はもちろん、ウソップ編でもパラティエ編でも同じ。戦闘時はどれほど凄惨でも、ラストは常にあたたかく、涙を誘う)
ゲンさんの風車、ノジコのタトゥー、そのいずれもが、なんとかしてナミの笑顔を取り戻したいと願ったゆえのものだったということ。
ゲンゾウはルフィに、自分たちがそこまでして欲したナミの笑顔を、もう二度と奪ってくれるなと釘を差す。そして旅立ち…本物の、全開の笑顔を見せるナミ。
とにかくこれはもう…見事です。あっぱれです。拍手です。