1. ラフテルとの位置関係 01/02/10
「導きの火」の示す先…4つの海からの海流が流れ込み、中央は陥没して内海を形成している(と思われる)、そしてグランドラインへの「入口」と位置付けられているのが、ここリヴァースマウンテン。
ちなみに、その内海に面する岬 (双子岬) の先端にはニ対の灯台が立ち(これはむろん「導きの火」とはまた別の灯台)、かつての海賊王ゴールド・ロジャーとも交流があったと思われる、灯台守クロッカス氏、そして内海には、西の海からやって来た世界最大種のアイランドクジラ・ラブーンが生息している。
ここはグランドラインの「入口」…と、ナミは何の疑いもなく断言している。また、突入後の1番目の島・ウィスキーピークは、「意気揚々とグランドラインへやって来た海賊達を、出鼻からカモる」(12巻164p)ための、賞金稼ぎの巣であった。
さらに、グランドラインのはるか先の島・アラバスタ出身のミス・ウェンズデーことビビも、
「…なんて強さ …こんな奴らが、まだグランドラインの入口にいるなんて…」(13巻87p)
と、ここがグランドラインの「入口」であることを、はっきり明言している。
だが、そもそもリヴァース(reverse) とは、英語で「反対の・逆の・裏の」という意味であり (裏表どちらでも着れる服を「リバーシブル」という、アレだ)、つまり直訳すれば「反対の・逆の・裏の山」、ということになる。
「入口」であるはずのこの地点が、「反対・逆・裏」というのは、いったいどうしたことだろうか?? ひょっとすると、ここはグランドラインの「入口」というよりも実は「裏口」であり、その逆、「正面・表」も、別に存在する、ということではないだろうか??
となれば、その逆、つまりリヴァースマウンテンと対になる「表」候補として考えられるのは…やはり、そのまま地球の裏側、よーするにレッドラインとグランドラインが交差する、もうひとつのポイント、というのが、無難な線ではないかとまず思われる。
「世界の謎」のページにも図解として出している、ワンピ世界の地球の図を見る限りでは、レッドラインとグランドラインは、確実に2ケ所で交わっている。ゴールド・ロジャーの故郷、始まりと終わりの街・ローグタウンの南西の交差ポイントが、一般に「グランドラインの入口」と認識されている (少なくとも、東の海・西の海からは、海賊がここからグランドラインへ乗り込んで行っている)
リヴァースマウンテン。
では、その裏側にあたるもうひとつの交差ポイントは、いったいどうなっているのだろうか??
リヴァースマウンテンでは、四つの海から注ぎ込まれた運河の海流は、「運河をかけ登って頂上でぶつかり、グランドラインへ流れ出る」とナミが分析しているが、12巻36pおよび44pの海図を見ると、その流れ出る海流は、図の上では右方向、つまり東の方角にしか流れ出ない仕掛けになっている、ようである。
リヴァースマウンテンの西側にも、見たところ確実に、地球を一周して帰ってきたグランドラインがつながっているようなのだが…この海図を見て、ちょっと頭をひねり、元来の常識・慣例を打ち払って、西側へ進んでみようと考えた海賊は、これまでに現れなかったのだろうか…(それとも、そちらへは絶対に降りられないような、断崖絶壁にでもなっているのか…??)
だが。しかししかし、である。ここでひとつ、12巻120pの図を見てほしい。
ラフテルへの航路説明として、リヴァースマウンテンから発する7本の航路が、まるで双六のようなカタチで島ごとにつながれているが、ラフテルへ到るまでの中間あたりに、確かに「RED
LINE」と書かれた大陸がまたがっている。
そして、その大陸を越えると、7本の航路は徐々に合わさって本数を減らしていき、最終的にラフテルにたどり着く…が、そのやや背後に、やはり同様の大陸が横たわっているではないか。
こちらのほうは、「RED LINE」とは書かれていないにせよ、海を分断する細長い形状は、レッドライン以外のものではあり得ないだろう…そして、この世界にグランドラインとレッドラインが交わるポイントは2ケ所だけ…ということは、そう、つまりラフテルの背後は、あろうことか「入口」・リヴァースマウンテンなのである!!
「入口」であり、同時に「裏口」でもある…だからこそ、「リバーシブル」、リヴァース(reverse) なのか…ッ?? 苦労の世界一周航行の末にたどり着く「ラフテル」とは、結局はスタート地点のちょっと西側に戻ってくるだけ、という、極論すれば、よーするにそういうことのようなのである。
しかし、ではそうなると、中間地点に存在するレッドラインとの交差点、リヴァースマウンテンから見て地球の裏側にあたるポイントは、もう一度あらためて、何なのだろう??
その図では、やはり何らかの手段をもって、そのレッドラインを乗り越えないことには、ラフテルへはたどり着けない…というふうに見受けられる。
また…リヴァースマウンテンが「海流が流れ込むポイント」である以上、今度は逆に、「その海流が流れ出すポイント」もどこかに存在しないことには、この世界の「海」自体が、そもそも成り立たないのではないか、とすら思われる。
いや、仮にグランドラインを抜きにしても、「世界の海を分断する大陸」という設定からして、すでにかなりの無理はあるのだ。このワンピの地球も、日が昇り、日が沈んでいる以上、確実に自転はしているのであり、また衛星、月も、我々の地球のそれよりかなり大きい(あるいは、かなり近い)
ものが存在している。
つまり、自転すればむろん、遠心力が働くし、さらには地球と引き合う月・太陽の引力 (物質間の引力は、質量が大きくまた距離が近いほど、その作用も大きい)も加わり、それは地表の液体、海を、常に地球規模でかきまわし、地球の自転にあわせて循環させる…ハズなのだ、本来は。
しかし、この世界ではどうやら、「地球全体をめぐる海流」が、イコールグランドライン、という設定になっている。ただ、その海流も、ひたすら一方向に注ぎ込まれるだけでは「流れ」にはならない。
絶対に、どこかでその海流があふれだす地点もあるはずなのだが…だとすればおそらく、中間点のそのポイントが…?? と思えてならないのだが。
…と、なんだか自分でも、そろそろ収拾がつけらない事態になってきた。このうえは、一度ちょっとこの話題から離れ、もう少し冷静な視点で見つめ直してみたい気がする。
むろん、これに関しての疑問・異論も、ぜひぜひお寄せいただきたい。
2. オールブルーの可能性 01/02/10
サンジが目指す、海のコック共通の夢の楽園、オールブルーの定義とは、
「東の海・西の海・北の海・南の海、この四つの海にいる全種類の魚達が住んでる海… 世界中の海の食材が、その海に揃っている」(7巻64p)
ということである。
そしていっぽう、リヴァースマウンテンについては、ナミがこのように解説している。
「海流よ。四つの海の大きな海流が、全てあの山に向かってるとしたら…四つの海流は運河をかけ登って頂上でぶつかり、グランドラインへ流れ出る!!」(12巻44p〜)
ここで、「あれ、それなら、ひょっとして…」と、何かひっかかるものを感じた人は、おそらくかなり存在するのではないだろうか。
オールブルーの定義である「四つの海にいる全種類の魚達が住んでいる海」とは、「四つの海の海流が、たまたまとある一ケ所で混じりあっているところ」なのではあるまいか、と解釈するのが普通であり、それならこのリヴァースマウンテンも、明らかにその条件に合致している…!?
そしてまた…海流が流れ込んだ先の「内海」が、「奇跡の海」にふさわしく、とてつもなく豊かな水資源に恵まれている海域であることを証明するものも、実はちゃんと存在している…そう、世界最大種のアイランドクジラ・ラブーンだ。
50年前、西の海から海賊たちに連れられて、初めてここに来た頃のラブーンは、まだ船よりも小さいくらいの大きさでしかなかった。それが、半世紀を経て、巨大な壁、山とも見間違うほどのすさまじい成長を遂げた。
ここが、多くの魚たちが行き交う海流の流れる、大海の中だとしたら、まださほど不思議ではない(かもしれない)。
しかし、周囲を山に囲まれた、この閉ざされた狭い海域で、これほどの成長を遂げているとなると…4つの海から流れ込む運河より、ラブーンの成長を支える大量のエサ・つまり魚をはじめとする海産資源が、日々尽きることなく供給されていたから、としか考えられない。
あの巨体を50年も維持していられるだけの食料ともなれば、それはまさに、偉大なる「食材の宝庫」だ。
しかし、サンジはナミに蹴り飛ばされて、現にその海に潜って来た…にもかかわらず、そこに特異性を見出すことはなかった。
カナヅチのルフィを助けあげるのに必死で周りをよく見ていなかったのか、たまたまその時は魚たちが休息中で、あまり泳ぎに出て来ていなかったのか、とにかくオールブルーのオの字も出ないままに、そのまま海から上がって通り過ぎてしまったのである…
それにしても、グランドラインで1年航海していたゼフさんも、当然、その突入時にこのリヴァースマウンテンは通過したはずであり、必然的にこの内海にも、最低数日なり数時間なりは、船を浮かべていただろう。まだほんの10年前のことで、ラブーン、そしてクロッカスさんも、すでにそこに住み着いていた。
まあ、クロッカスさんは、ラブーンの胃の中のワンマンリゾートにいたなら、会っていないという可能性もあるが、ラブーンのあの巨体は嫌でも目についただろうし、その頃のラブーンはまだ、40年前の仲間の生還を信じて、レッドラインに頭をぶつけ続けていたのだから、絶対に何かしらの注意を向けずにはいられなかった、はずである。
だが、彼はサンジに、「時期が来たらグランドラインを目指せ…おれはあの場所にオールブルーの可能性をみた」(7巻104p) と告げた。これでいくと、どうもやはりリヴァースマウンテンは、彼の考慮のうちには入っていないようである。
百歩引いて「グランドラインを目指す途中の、あの場所」という意味だったとしても、そうであれば、たとえ片足を失ったゼフであっても、自分で出かけていって、確かめるくらいのことはできそうである。
彼に「もう自分には、オールブルーを求めてグランドラインには乗り込むことはできない、だから次はお前が行け」と割り切らせたということは、ゼフは明らかに、オールブルーはあくまでグランドライン内にある、と信じきっているということだろう。
なお、サンジに「(グランドラインに)入る前に半分死ぬ」(12巻45p)との情報をもたらしたのも、おそらくゼフだと思われるが
(←アニメでは、「クソジジイに聞いた話では、グランドラインにはそこからしか入れない…危ねェからだとさ」とはっきり言わせていたが、原作には「ゼフから」との記述はない。が、サンジの周囲に、グランドラインへ行った経験のある人物といえばゼフくらいしかいなかったのだから、これはほぼ間違いないだろう)
これはやはり、「運河に突入し、山を登るに際しての危険 (過って運河に入りそこなえば船は大破←12巻45p)」と、「上手く運河に乗ったものの、その先に待ち受けるラブーンに衝突・接触・飲み込まれる危険」との二つをあわせて、「入る前に死ぬ確率は半分」という計算なのだろうか?
…と、何だかいろいろと書き連ねてしまったが、つまるところ、四つの運河に端を発するグランドラインの海流に、東西南北すべての海流が混じりあっていることは、揺るぎない事実であり、何もリヴァースマウンテンに限らず、グランドライン内のどこもがオールブルー候補となれる余地は十二分にある。
ただ問題は、いつ、どこで、その海を「オールブルー」と認識するのか、そのあたりのものなのかもしれない…