World

1. グランドラインとレッドライン 00/10/01
 ワンピ世界を構成している要素として、頻繁に挙がってくるのが、この二つ。

 まずは3巻100、101p。ナミによって、初めてワンピ世界の概要は明かされた。

●この世界に海は2つあり、そしてその世界の海を真っ2つに両断する巨大な大陸を、『赤い土の大陸 (RED LINE)』と呼ぶ。

●その中心といわれる町から『赤い土の大陸』に対して、直角に世界を一周する航路こそが、『偉大なる航路 (GRAND LINE)』


 そして次は、ミホークによる、さらに細かい補足解説 (6巻128p)

●『赤い土の大陸 (RED LINE)』と『偉大なる航路 (GRAND LINE)』により、海はさらに東・西・南・北の4つに区分されており、なかでも東の海が「最弱」である。

 さて、ではこの2ケ所にそれぞれ出てきている、ワンピ世界の地球の模式図を見てみよう。


図1(3巻101p)


図2(6巻128p)



 まずここで、はっきりさせておかねばならない ポイントは、地軸・赤道がどこにあるのか、というものである。ミホークが示した、図2を見る限りでは、一見、グランドラインがそのまま「赤道」にあたっているのではないか、と思わせられる。

 しかし、これは3巻100p、ナミのバックにある海図により、ほぼ確証がつけられるだろう。地図上に斜めに走っているレッドラインに対して、水平垂直方向に東西南北を示す方位、それが答えである。

 つまり図2の、それぞれの海の外に付けられた矢印が、おそらく本来の東西南北で、図1の傾きこそが正しいのだ。となると、地軸…北極・南極点は、それぞれ北の海、南の海のなかにあり、グランドラインは、赤道から外れて、大きく傾いているのである。

 もちろん、そうでなければ、この航路の「季節の変化の激しさ」に、説明がつけられない。ビビによれば、グランドラインの島々は気象学的に「夏島」「春島」「秋島」「冬島」の4種類に分類され、それぞれの島にはだいたい四季があり、「夏島」の夏から「冬島」の冬まで、16段階の季節を克服していかねばならない(15巻116p)という。

 もしグランドラインが赤道上にあったのならば、いかに「リヴァースマウンテンから出る、7本の磁力(13巻126p)」のせいとはいっても、時にマイナス10度にまで下がる、あの多様な気候変化は、いささか無理がありすぎる、というものだろう。

 では、そうなると本当の赤道は? …だが、ならばこちらは、東の海、西の海を分断するように走っている、ということになりそうだ

 すなわち…北の海は、北極点を中心とする北半球、南の海は逆に南極点を中心とする南半球、そして東の海と西の海は、赤道を挟んだその上下の海域…ということになるだろうか。

 となれば、「月の謎」のページでも問題になっていた、ルフィたち一行が北半球にいたのか南半球にいたのか…の疑問が、ここでなんとなく解決したように思う。

 そう!! 彼らはおそらく、南半球にいたのだ!! 12巻36pの海図、また「南へ下ればどこからでもグランドラインに入れる」というゾロの言から推察するに、東の海と南の海との境界にあたるグランドラインのすぐ北、赤道よりも南…でなければ、前後が合わない。

 というわけで、もしそうなら、月の満ち欠けも、あれはあれで正しかった…というわけだ(さすがは尾田っち、天才!!)

 ただ、ひとつ、また新たに出てきた疑問点が、ジョニーいわく「気をつけねェと、あそこはもうグランドラインのそばだ」という、海上レストラン・バラティエへ行くのに、航路をやや北に向けている(5巻147p) 点である (アニメでは堂々と「進路は、北北西!!」と叫んでいた)

 グランドラインから落ちのびてきたばかりのクリーク海賊団や、あの大剣豪・ミホークがひまつぶしに訪れてくるくらいであるから、バラティエが「グランドラインのそば」にあることは、まず間違いなかろうが、そうなると「進路を北」に向けるというのは…妙である。

 東の海から見る限り、グランドラインは確実に、南方、南の海方面にあるはずなのだが…?


2. ウソップの村のある「大陸」? 00/10/01
 この世界の特徴的な地形として、「大陸」と呼べそうなものはレッドラインのみ、他はそれこそ、島々が点々と浮いているだけ…なのだが、ウソップの村が、どうも「大陸」の一部にあったかのような記述がある。

 3巻128p、ルフィの「あったなー、本当に大陸が!」という台詞。そして、その上のコマを見ると、両端ともに陸地が切れておらず、確かに島ではなく大陸の一部であるように見受けられる。

 また、4巻8pのカヤの、「ごめんね、となり町まで走らせて」というのも、この土地が陸続きで大きく広がっている、という事実を示すものだろう。

 そうなると…「大陸」といえばレッドラインしかないこの世界であるからして、ウソップの村は、レッドライン上の、東の海側の海岸沿いにあった…と、そういうことだろうか?

 …ただ、その後18巻66pのSBSにて、レッドライン以外に「南極大陸」の存在も一部に浮上してきたため、大陸=レッドラインと短絡的に決めつけるのは早計かもしれない。


3. 北の大地ミッキュオのワイン(5巻159p) 南海から泳いできたエレファントホンマグロ(11巻146p) 北の海の最新モデルゴーグル(13巻104p) 00/10/01
 
…というわけで、特異な地形により分断されているこの世界、それぞれの海への行き来も、そう楽ではなさそうである。なんといっても、海路での移動には、グランドラインやカームベルトといった、超難関の海域が行く手をさえぎっているのだ。

 この世界、もっとも主要な交通ルートは船舶、海路で、空路や陸路の移動手段は、船ほどに発達していないようである。

 空は鳥や翼竜?で、陸ではいまだに馬をはじめとする動物の力を借りて、荷車を引かせる、という程度のものであり、どこの町なかにも、車、もしくは鉄道らしき影はない。

 唯一、スモーカー所有の「ビローアバイク」が、それらしき乗り物として出てくるが、これは「モクモクの実」の能力者であるスモーカーでないと動かせない仕様であり、いわゆるガソリンを燃料にして、誰でも運転できる、というタイプの車ではなさそうだ。

 こうなると、4つの海を行き来する方法は、「レッドラインを陸路で移動する」という、安全ではあるが効率の悪いルート、そして「グランドラインを突破し、別の海へ落ちる」という、かなりの危険をともなう強行軍ルートに限られてしまう。

 …と、おそらくそんな世界であるから、「他の海からの輸入品」となると、入手に手間を要するかなりの稀少品、ひいては高級品、という志向があるのであろう。

 いまのところ、東の海圏外から運ばれてきた、との匂いを感じさせるものは、上記にあげた程度のものである。もっとも、エレファントホンマグロは、グランドラインやカームベルトの間を、自力ですり抜けて東の海まで北上してきた、ということらしいが。


4. 「北ってゆうから寒そうな方角に走って来たのにっ!!」(4巻47p) 00/11/07
 
グランドライン以前の、ルフィたちの活動拠点は南半球…と、上で一応の結果を出した…はずだったのに、またもやその説をくつがえす、新たな記述を発見してしまった。

 それが、VSクロ戦を迎えるにあたって、戦場移動にともない、方角も聞かないまま先に突っ走っていた、ルフィのこの台詞だ。

 これから読みとれるのは、ルフィの記憶・経験から得た常識のなかに、我々北半球に住む人間に共通の、「北の方角=寒い」という感覚が刷り込まれている、ということである。

 つまりこれでいくと、必然的に、ルフィが生まれ育ったフーシャ村は、北半球にあったものでなければならない。

 南半球なら、当然、南極点に近づく南の方角のほうが、寒くなる。ワンピ世界の北極・南極が、我々の地球と同様の極寒の地であることは、シャンクスとバギーの不毛な争い(3巻34p)からも、ほぼ確実に断定できる事実である。

 …だが、こうなるといったい、ルフィは旅立ち以後、どのように船を進めていたのだろう。ゾロと出会った海軍基地のある島や、バギー海賊団との死闘があった島では、もうひとつそのあたりの手がかりがないが、ウソップの村は、上にあるこれまでの世界考察や「月の謎」のページでも述べているように、南半球であるらしい確率のほうが高い。

 そして、ウソップの村では、林に温帯地域に生育するものに似た広葉樹が生い茂っているが、ココヤシ村に行くと、木々のなかにヤシの木が混じっており、ウソップの村よりもココヤシ村のほうが、気候的に暖かく、緯度が低い…すなわち赤道に近いことを示している。

 つまり、ルフィは北半球から出発し、ゾロ、ナミと出会いながら南下して、いったん赤道を超えて南半球へ入ったが、ウソップを仲間にした後、 今度はサンジのいるバラティエへ行くため北上し、赤道を越えたのかその手前なのかはわからないが、とにかく熱帯・亜熱帯気候に近いに思われるココヤシ村へ渡った、ということになりそうなのだ。

 で… やや混乱してきた方も多いと思われるので、ここで一度、これまでに出された手がかりをもとに、北半球・南半球のどちらにあるのかが判明している土地・海域を挙げておこう。もちろん、今後、また新たな手がかりが出てきたら、順次あらためて追加していくつもりであるが。

北半球

フーシャ村 上記の、ルフィの台詞による。

南半球

ウソップの村 キャプテン・クロが「三日月」と断言していた月の形から。「月の謎」のページを参照。
ドラム島 サンジが「もうじき満月」と言っていた月の形、またその数日後にドラム島で満月になっていた事実から。マイナス10度にもなる冬島のドラム島が、その数日の猶予だけで赤道を越えられるような、緯度の低い位置にあったとは考えにくい。





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