1. 「世界の海」を見てきた男 02/08/02
ゼフさんについては、やはりサンジにかかわりが深いということもあって??これまでけっこういろいろと推測を重ねていた私であったが、いずれも「会議室」への書き込みのみで、資料室の論文ページとしてまとめることは、何故かしていなかった。
よって今回は、自分がかつて会議室に書き込んできた内容を、あらためて論文に再編してまとめあげてみた、という次第である。
もちろん、以前の投稿そのままではなく、その後の最新情報からの新たな考察も加味してあります。
…さて。バラティエ編ラスト、なかなか旅立ちを決断しないサンジを追い立てる(?)ために、ゼフはコックたちとつるんでひと芝居をうち、挙句サンジを殴りつけ、
「てめェがおれに料理を語るのは100年早ェぞチビナス!!! おれァ世界の海で料理してきた男だぜ!!!」(8巻
102p)と豪語している。
この「世界の海」とは、やはり「東の海」だけではなく、北・南・西、そしてグランドラインという、世間一般に認知されている「すべての海」を、これまでの海賊稼業のなかで巡ってきた、という自負と経験が、彼にそう言わしめたものなのだろう。
サンジはアラバスタでの会食のさなか、「この料理は何てんだ?」とアラバスタのコックに尋ね、レシピをもらってきたりしているが、初めてグランドライン入りしたサンジがアラバスタ料理を知らなかったのは当然としても、ゼフは、はたしてどうだったのだろう?
今現在ルフィたちがたどり着いている「空島」にまで、ゼフ率いるクック海賊団が到達していたかどうかは不明(…というより、確率はかなり低そう)だが、グランドライン中の主要国家、アラバスタやドラムあたりなら、訪れていた可能性は充分にありうるとみていいだろう。
そして、それぞれに風土の違う島での郷土料理を堪能しつつ、それを自身の知識に吸収して、己の料理の腕をさらに磨いていった、ということではないだろうか。
で…とにかく「グランドライン」内は、ログポース、エターナルポースを駆使しつつ、あとは「運」さえ良ければ、ゼフクラスの戦闘力と結束力を持った海賊団なら、そこそこ渡り歩ける場所であるのかもしれない。
では後は、「東」以外の他の「外海」へ、どのようにして渡っていたのか、という点が疑問になる。
ゼフは1年間のグランドライン入りから戻って、サンジの乗船と一緒に嵐に巻き込まれたのを最後に、海賊稼業を終えることとなったが、その際、かつてのクリーク海賊団…ミホークに追われ、おそらくカームベルトを強行突破して突っ切って、ボロボロの状態で帰ってきたあの惨状とはちがって、
船に特に損傷も無く、万全の体勢で余裕をもって戻ってきているのを考えると、やはりけっこう、グランドラインと外の海を往来することに慣れていた・安全な侵入・脱出の航路・方法を知っていた、ということがいえるのではないだろうか。
現にクリークも、ゼフのことを「お前はかつてあの悪魔の巣窟"偉大なる航路"に入り、無傷で帰った海賊」(6巻
71p)と認めている。ただ、クリークの口ぶりでは、ゼフがグランドラインを航海していたのは、その最後の1年間だけなのか、というふうにも受け止められるが…実際にはそれ以前にも、何度かグランドラインを行き来していて、その経験が「無傷で帰った」結果につながっていたのではないだろうか。
そもそも、東西南北すべての海を制覇するためには、グランドラインを橋渡しの「通路」として利用しなければ、奇妙な形で分断されているこの世界の地形上、不可能である。レッドラインにいったん上陸して、反対の海で別の船に乗り換える?という手もありといえばアリだが…(でもそれ以前に、上陸できるのか? レッドライン…)
で、おそらくシャンクスも、ゼフとは目的は異なるものの「世界の海を見て回りたい」というのが若い頃からの夢であって、やはり同様にグランドラインを「利用」して、「世界の海を見て回って」いるのではないか、と思われるのだが。
シャンクスや、「オールブルー」を第一に目指していたゼフなど、特に「ワンピース」を手に入れることを最終目標としていない海賊たちにとっては、グランドラインの最終地・ラフテルにまで到達する必要は必ずしもなく、グランドラインも単なる「他の海へ渡るための通路」でしかないのかもしれない(…これに関しては、次の「2」でくわしく考察している)
あと、シャンクスとゼフとでは、年齢的な点を考えれば、齢を重ねているゼフのほうが、世界の海を渡り歩いた実績に関しては、シャンクスより上なのかもしれない(何歳で世界巡りの航海を始めたのかにもよるが)
そしてゼフは、東西南北の海を見てきた経験をもって、オールブルーは、自分がいまだ完全に制覇・到達しきれていないグランドライン内のどこかにあると断定し、サンジに「時期が来たらグランドラインを目指せ…」と示唆した、ということなのか。
ま、そのあたりもすべては、ゼフが手中にしている「航海日誌」に、何らかのヒント書き留められているのかもしれないが…はたしてコレは、後々ルフィ(つーか、ナミ)、あるいはサンジが受け取って、彼ら自身の今後の冒険の指針として、関わってくることになるのだろうか??
機密会議室・過去ログNo.28「赤い目の男」の謎と合わせて、私はどーも、今後もう一回くらいはバラティエがらみで(もちろん、本筋としては「オールブルー」編か?)、何らかのエピソードが用意されているのではないか、と、けっこう確信をもって期待していたりするのであるが…
2. 1年の航海から帰ってきた海 02/08/02
ゼフとサンジが出会った、客船オービット号が航行していた海…は、これまではてっきり「東の海」なんだろうとばかり思われていたが、最近の情報でサンジが「北の海」出身であることが判明し、ひょっとするとあそこは「北の海」だったのでは? という仮説も立てられそうな状況になってきた。
つまり、ゼフ率いるクック海賊団は、リヴァースマウンテンからグランドライン入りし、1年の航海でグランドラインの半分を越えて、「北の海」側に逃れて帰ってきたのではないか?
ということである。
そもそも、この「1年」という長さが、けっこうくせ物である。これまでに判明している、別のグランドライン航海期間として、クリーク海賊団の「1週間」があるが、これはおそらく、突入早々にミホークに遭遇し、彼の何らかの不興を買って「暇つぶし」の対象にされてしまったという、あまりにも不運すぎる不運が重なった結果なので、さっぱり比較対象にはならない。
が、現在のルフィたちにしても、「月の謎」での考察にあるとおり、突入から現在まで、まだせいぜい数十日程度しか経っていないのでは、と推定される。
そんな彼らが、今現在グランドラインの全体の長さからみて、どのあたりの位置にいるのかは不明であるが、これまでにもうすでに、ウィスキーピーク→リトルガーデン→ドラム→アラバスタ→ジャヤ…と、ログポースの順路は多少踏み外しているものの、それだけの島を巡ってきており、もうそこそこ、グランドライン途中の中継地点(レッドラインとの交差点)に近づいてきているのでは、と思われる。
ちなみに、クロッカスさんが提示したグランドラインの航路の模式図(12巻 120p)を見ると、途中のレッドラインまでに、各航路にある島の数は、6個(いちばん左の航路)から15個(真ん中の、黒線の航路)と幅はあるものの、平均すると10.14…個(全71島÷7本の航路)となっている。
もっとも、これは単にクロッカスさんが適当に示した図にすぎず、そこまで正確さを求めることはできないであろうし、ログがたまるのに「1年」を要するリトルガーデンのような例もあるので、途中の島にどの程度の期間ずつ滞在していくかによって、日程の概算も大幅に変化するだろう。
とはいえ、まだせいぜい2ヶ月程度(推定)で、5島を巡れるのであれば、1年も航海を続けていれば、リヴァースマウンテンの裏側・レッドラインとの交差ポイントを超えて、その先へ行っていた可能性も充分にあるのでは? ということである。
さて。ここでちょっと考えてみたいのが、現在ルフィたちがいる、レッドラインの折り返し点前の、航路「前半」部分では、グランドラインからカームベルトを強行突破して、北側へ抜ければ「東の海」、南へ抜ければ「南の海」へ逃れられることになる(「世界の謎」の地球の模式図も参照のこと)
だが、グランドラインの半分を超えると、同じくカームベルトを突破して落ちる場合、今度は北方向が「北の海」、南方向が「西の海」ということになる。
つまり、もしゼフが、「1年の航海」でグランドラインの半分を越えていたとすると、そこから外海へ出るには、「北」か「西」しかありえない。
…そして、そこに「サンジが北の海出身」という別の情報を重ねれば、あの客船オービット号が航海していた・ゼフが帰ってきた海は、「北」ではないのか…という確率が、かなり強まってくるようにも思えるのだ(このあたり、この論文の基本となった通常会議室・過去ログNo.61客船オービット号の謎も参照)
ま、いっぽうで「東の海の覇者・ダマし討ちのクリーク」が、ゼフに対して「無傷で帰った…」とか「噂に聞いた海難事故」と言っているので、そっち方向の情報では、やはり「東」へ帰ってきた、というふうに受け止めるほうが無難であるようにも思える。
ゼフ・サンジ本人らは、当然、そこがどこの海だあったかは知っているのだろうが…本人たちの口から明かされる日が来るのかどうか、現状ではかなり望み薄である。
ところで、サンジが、まだ幼い身であるうちに、生まれ故郷の「北の海」から、ゼフがバラティエを開いた「東の海」へ渡っていったことは確実となったが、ではそれは、いつ・どういう状況で・誰に連れられて移動したのか? というのが疑問である。
グランドラインを余裕で行き来できる装備を持っている(と思われる)海軍や、あるいはゼフ・シャンクスレベルの、世界の海を渡り歩ける技術と強さを持っている屈強の海賊団でなくとも、フツーの一般人でも、他の海へ安全に渡れるルートがあるのだろうか??
もしくは、上記考察のとおり、サンジはゼフに会うまでは「北の海」から出ておらず、ゼフと合流後、彼とともに、その海賊時代の航海技術・知識に頼って「東の海」に渡ったのだろうか??(…もちろんそれによって、ゼフが「帰ってきた」海が、「北」だったのか「東」だったのかも、判明することになる)
とにかく、今はただ、サンジ、ベラミー、そしてモンブラン・ノーランドにかかわる「北の海」の情報が、また何かしら新たに放出されてくるのを、期待して待つしかなさそうである。