Roronoa・Zoro

1. 出生の謎 00/09/09
 メイン5人のうち、実の両親がはっきり判明しているのはウソップだけで、あとは皆、どこかその出自について、謎の部分を秘めている。

 だが、その中でもゾロは特に、ルフィにとってのシャンクスやマキノさん、ナミはベルメールさん、サンジにとってはむろんゼフさん、のように、親代わりとなってくれた存在すら、見出せない。

 かろうじて、くいなの父親、道場の師範がそれにあたりそうな感じはするが、それでも「親代わり」とするには、少々弱い気がする。

 また、ゾロは、幼少期を過ごした場所についても、さっぱりわからない。このあたり、アニメでは「くいなの道場があった村の、となり村」という設定だったようだが、その「くいなの村」でさえ、どういうところで、どこにあったのか、あの短い回想シーンだけでは、はっきり断定することはむずかしい。

 …すべては、登場時のゾロが、「とりあえず海に出たものの、自分の村にも帰れなくなり、迷っていた」せいでのことなのだが…(笑)

 なんといっても、ルフィに会うまでに、すでに「海賊狩りのゾロ」との悪名を、それこそ東の海全体にとどろかせるほどに確立していたのだから、その「村を出て、迷っていた期間」も、けっこうな長さになるはずである。

 海賊を狩って生活費を稼ぎ出すために、その持ち前の方向感覚(??)で、かなりあちこち、気の向くまま旅歩いていたにちがいないのだ。

 …こうなると、ホントにますますわからない。この謎の追究は、ことごとくゾロの方向音痴によって、阻まれてしまう運命にあるようである…(笑)


2. 「腹巻き」と「黒手ぬぐい」と「三連ピアス」 00/09/09
 サンジあたりに比べると、まったく「洒落なファッション」など無関心と思われがちなゾロであるが、そのなかでもなぜか、独自の必須アイテムとして所持しているのが、これ。

 「黒手ぬぐい」と「腹巻き」については、コビーが「海賊狩りのゾロ」の噂に附随する、外見上の特徴として聞き知っていたくらいであるから、これはかなりのインパクトで、人々の目に焼きつけられていたのだろう。まあ、当然といえば当然であろうか。

 「黒手ぬぐい」(アニメでは、確か「黒頭巾」と言われていたように思う) は、ご存知のとおり普段は左腕に巻きつけ、戦闘時、特に白熱した接戦が予想される戦闘に臨む直前に、気合いを入れるべく(?) 頭に巻いている。

 ザコ相手の、「これくらいなら楽勝」と本人が判断した (…からかな?) 場合は巻かないし、はじめは巻いてなかったのに、途中で「これはヤバイ」と思い直した (…のかどうかは知らないが) 時は、戦いの合間にでも巻くことがある(←VS タコのはっちゃん)

 この「巻くか巻かないか」の判断基準、そして「何のために巻いているのか」は、いまのところ、本人のみの知るところである。ルフィをはじめとするメンバーたちも、何度もその場面は見ていながら、特に疑問を抱いていないのか、何だろうと思いながらも質問はさしひかえているのか、とにかくそのへんもさっぱり、だ。

 それに、こーゆー質問をSBSに出し、仮に採用されたところで、ゾロに関してはなんだかすべてが「心意気」で片付けられてしまいそうな予測もある。


3. 「3本目」の刀の謎 01/03/01
 ルフィ海賊団におけるゾロのポジションとは、もちろん戦闘の核としての戦力の要、自他ともに認める「剣豪」である。しかし、彼がただの・普通の剣士とは違う重要な要素・個性として、独自に獲得しているのが、両手にそれぞれ1本、さらにもう1本を口にくわえての「三刀流」であるということだ。 

 ところで、ではその3本目の刀、刃をどちら向きに出して(ゾロから見て右か左か) くわえるのが基本型であるのか…この場で瞬時に、はっきりと断言できる方はいるだろうか。

 …結論から先に言おう。ゾロの、口にくわえた3本目、和道一文字の向きに、いつも必ずこちら、という固定したスタイルは存在しない。

 時と場合に応じて、右に出したり左に出したりしているのだが、今回、その点に注目して、あらためてゾロの戦闘シーンを登場時より1コマずつ検証していったところ、何とも興味深い事実が発見されたのである。

 固定したスタイルは存在しない…といえども、一度どっち向きかにしてくわえこんだものを、両手にそれぞれ別の剣を握っている状態で、逆にくわえなおすというのは、相当に難しいと思われるのだが、しかし、ゾロは初登場時のVSモーガン戦より、すでにこの「時と状況に応じて刀をくわえなおす」技を披露してくれている。

 まずは、縄を解かれた直後。正真正銘、ゾロの三刀流初シーンとなる、海兵ら全員の刀を3本で受け止めたコマ(1巻148p)では右。

 しかしその後、そのまま引き継ぎで刀をくわえ続けていたと思われる157pでは左になっており、158pでいったん刀を外したものの、ルフィとの連携プレイ直前にもう一度、今度は右にくわえなおした(165p)のに、結局は左で仕留めている(167p)

 つまりこれでいくと、当初からゾロの三刀流スタイルに、どっち向きが基本とかいうこともなく、当然、どっち向きでもOKではあるのだろう。

 というのも、やはり3本目の刃が右側と左側のどっちに出ていたほうが、その戦闘に有効であるかは、むろん戦局の時々によっていろいろであろうから、これはもう、両手が刀にふさがれている状態であっても、歯とかアゴとか舌(?)だけで、状況に応じて向きを左右切り替える技をキワめてしまっている、としか考えられない。

 では、それ以後の戦闘はどうだろう。各戦闘ごとの刀の向きは、ざっと調べあげたところ以下のとおりである。

対戦相手

基本の刀の向き

逆向きにくわえ直し・消滅したシーン

バギー (2巻50p〜54p) 2巻50p 最後のコマ
カバジ (2巻171p〜189p) 2巻187p 1コマ目
ニャーバン兄弟 (4巻143p〜147p)
ブチ (5巻17p〜18p)
ミホーク (6巻122p〜142p) 6巻129p 3コマ目
はっちゃん (10巻68p〜83p) 10巻72p 3コマ目・77p 4コマ目・78p 2コマ目・79p 5コマ目
バギー海賊団 (11巻175p〜176p) 11巻177p3コマ目
ルフィ (13巻77p〜79p)
Mr.5 (14巻174p〜175p)

 …と、ここまで見てきたかぎりでは、それでもどちらかというと左のほうが主流であるような傾向が読み取れる。おそらくこれは、ゾロがそもそも左ききであるらしい (…左右に剣を握って、両手とも同等に・自在に操れるのはむろんのことだが、鞘におさめた剣を、通常はいつも腰の右側にぶら下げているのは、やはりまずは左手からのほうが、剣が抜きやすいということだろうから←右に下げた鞘から右で剣を抜くのは、逆手の場合よりも相当やりにくい) あたりに関連しているのだろう。

 つまり、人間の当然の習性として、どうせなら利き腕の側に第三の刃を出しておいたほうが、感覚的にもすんなりなじむのではないだろうか、と考えられるのである。まあ、このあたりは結局は個人の好みの問題なので、真相のほどは、やはりゾロ本人に直接問いただしてみないことには、なんともいえないが。


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